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ホーム »  ニュース »  2016年 »  学会レポート »  アミノインデックスで大腸がんを発見

アミノインデックスで大腸がんを発見

便潜血との組み合わせが有用か

 2016年08月22日 07:00

イメージ画像

 2011年に臨床導入されたアミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)は、血中のアミノ酸濃度を測定し、濃度バランスを解析することでがんのリスクを評価する検査法である。三井記念病院総合健診センター(東京都)センター長の石坂裕子氏は、大腸がんに対するAICSを便潜血と組み合わせることで、見逃されたがんや高リスク腺腫を発見できる可能性があると第57回日本人間ドック学会学術大会[7月28~29日、大会長=社会医療法人財団慈泉会理事長/相澤健康センター(長野県)名誉顧問・相澤孝夫氏]で述べた。(読み解くためのキーワード:アミノインデックスがんリスクスクリーニング

3段階のランク分けでがんのリスクを評価

 AICSは血漿中のアミノ酸ががん患者のアミノ酸のパターン(1)にどの程度近いかを示すもの。0.0~10.0の値を取るAICS値を算出し、0.0~4.9をランクA、5.0~7.9をランクB、8.0~10.0をランクCとランク分けする。がんである確率が高いほどAICSは高値を示す。

図1. 健康人および大腸がん患者のアミノ酸の分布

PLoS One 2011; 6: e24143)

 ランクA、Bには通常のがん検診の継続が、Cには原則精密検査が勧められる。精密検査で陽性であれば治療を行い、陰性の場合は経過観察となるが、石坂氏によるとランク分け後の対応には検討の余地があるという。「例えば全てのがんでランクCと非常に高リスクとなった場合、全てのがんについて精密検査を行うべきか。また、自施設で行えない精密検査の場合、紹介先の専門医がAICSについて熟知しているとは限らない」と指摘。アミノ酸の血中濃度はダイエットによる体重変化や服薬、サプリメントの摂取などさまざまな原因で変動することから、どの程度の間隔で検査をするべきか、隔年検査でランクがA→C→Aとなった場合、何が影響しているのかなど、不明点が残されているという。

7%が大腸がん高リスクのランクC、うち1例で大腸がんを発見

 次に、石坂氏らの施設で行われたAICSの現状が報告された。2011年9月~15年12月に5,121例でAICSが行われ、ランクAが3,842人(75.0%)、Bが915人(17.9%)、Cが364人(7.1%)に分類された。さらに、364人のランクCのうち252人で大腸内視鏡検査が行われ、1例が大腸がんと診断された。また、他院でランクCと診断された1例も大腸内視鏡検査で大腸がんと診断された。ランクCから発見された高リスク腺腫は15例だった。

 便潜血をAICSと同時に受けた2,679例のうち陽性は192例(7.1%)で、陽性例から発見された高リスク腺腫11例中10例はAICS 6.6以下だった。便潜血陽性の1例で進行がんが発見されたが、AICSは7.4でランクBだった。

 同氏は「AICSのランクCおよび便潜血陽性の高リスク腺腫の分布(2)を見ると、AICSは便潜血陽性から発見される症例と異なる面を検知している可能性が考えられた。便潜血とAICSを組み合わせることで、見逃されたがん、もしくは高リスク腺腫を発見できる可能性が考えられる」と展望した。

図2. AICSのランクCおよび便潜血陽性の高リスク腺腫の分布


(石坂裕子氏提供)

 AICSは一度に複数のがんのリスクを検査することと自費診療のため、現在2万5,000円前後の費用がかかることから、高コストである点が指摘される。同氏は「今後は健診の前段階でがんのリスクの有無を検索するために用いるのか、もしくは便潜血を補う位置付けとするのかなど、使い方が確立されていくことが望まれる」と述べ、ランク分けされた後の経過観察においても「ランクBとCに対する精密検査が陰性だった場合、いたずらにがんに対する不安感を募らせないよう、病歴やリスク聴取に基づいた個別対応が重要になる」とまとめた。

(林 みどり)

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