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管楽器は清潔に...繁殖した菌で死亡例

英・呼吸器病専門誌で報告

 2016年08月26日 07:15
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イメージ画像 (c)Thinkstock/Getty Images ※画像はイメージです

 英国のバグパイプ奏者が過敏性肺炎を発症し、死亡したとする「バグパイプ肺;新種の間質性肺炎?(Bagpipe lung; a new type of interstitial lung disease?)」と題する報告書がThorax2016年8月22日オンライン版)に掲載された。死亡した男性の治療に当たった英・University Hospital of South Manchester (UHSM)のJenny King氏らが報告書をまとめた。同氏らによると、男性が所有していたバグパイプを調べたところ、内部にさまざまな種類の菌が繁殖していたことなどから、男性がバグパイプの演奏を通じてこれらの菌を吸い込み続けていたことが原因ではないかと推定。「バグパイプ肺」は、バグパイプに限らず管楽器であればどの楽器でも起こりうると指摘し、管楽器奏者に対して楽器を清潔に保つよう警告している。

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トロンボーンやサクソホンで過敏性肺炎の報告も

 この男性は、2014年4月に乾性咳と息苦しさが続き20メートル以上の歩行が困難な状態で同院紹介され、入院。当時61歳だった。2009年に紹介元の施設で過敏性肺炎と診断されていたが、過敏性肺炎の原因として代表的な鳩などの鳥類への接触はなく、自宅を調べても真菌などは検出されなかった。また喫煙歴もなかった。

 男性の趣味はバグパイプで、以前から日常的に演奏を楽しんでいたという。ところが、2011年にオーストラリアに3カ月間滞在し、バグパイプに触れていなかった期間には呼吸器症状が急速に改善していたことが判明。このことから、King氏らは男性が所有するバグパイプのバッグ部分やリードのプロテクターなどの内部を調べたところ、Paecilomyces variotiiFusarium oxysporumPenicillium species Rhodotorula mucilaginosaTrichosporon mucoidesExophiala dermatitidisなどの菌が繁殖していることが確認されたという。

 男性は入院から約6カ月後に死亡したが、死後に肺組織を検査したところ、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)で見られる肺胞領域の傷害の所見が認められた。 同氏らは「これは極端な症例であり、直接的な原因が特定されたわけではない」としながらも、「バグパイプの内部に繁殖した菌が過敏性肺炎発症のトリガーとなった可能性がある」と指摘。また、トロンボーンやサクソホンの奏者でも過敏性肺炎の症例が報告されていることを紹介している。その上で、同氏らは「バグパイプに限らず管楽器の内部には菌が繁殖している可能性があり、奏者は過敏性肺炎を発症するリスクが高いことを認識すべき」と強調。演奏が終わったらすぐに楽器の汚れを落とし、水滴が残らないよう乾かすことで、病原菌が繁殖するリスクを低減できるとして、楽器を清潔に保つよう注意を呼びかけている。

(岬りり子)

  

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