欧州で脂質管理GL改訂、米と一線画す
Treat to Targetを維持
2016年09月02日 07:25
欧州心臓病学会(ESC)と欧州動脈硬化学会(EAS)は8月27日、両学会が合同で策定した脂質異常症管理ガイドライン(GL)をEur Heart J(2016年8月27日オンライン版)などに発表した。2011年以来、5年ぶりの改訂。この間に米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)が発表した心血管疾患(CVD)予防GLでは脂質値の目標値が撤廃されたことが話題を呼んだが、今回発表された欧州のGLでは従来通りLDLコレステロール(LDL-C)の目標値を明示。米国のGLとは一線を画し、Treat to targetが適切とする方針が打ち出された(関連記事)。また、改訂GLには目標値を達成するための薬物療法におけるPCSK9阻害薬の位置付けも示された。