双極性障害患者の運転は危険なのか
社会復帰準備段階の患者で検討
2016年09月09日 07:10
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※写真はイメージです (c)Thinkstock/Getty Images
双極性障害の患者には継続した薬物療法が必須となるが、気分安定薬や抗精神病薬の多くは添付文書で自動車運転に関する注意喚起がなされている。なお、気分安定薬と交通事故との関係や、双極性障害と交通事故との関係は明確でないといった指摘もある。そこで、名古屋大学大学院精神医学分野の宮田明美氏らは、双極性障害患者の運転技能に関する予備的検討として健常人と比較した運転シミュレータの検討結果から、社会復帰準備期にある双極性障害患者の運転技能は健常人との間で統計学的に有意な差がないことを、第13回日本うつ病学会総会(8月5~6日、会長=名古屋大学大学院精神医学/精神生物学主任教授・尾崎紀夫氏)で報告した。