一元的服薬管理が医薬分業・疑義照会の意義
2016年09月12日 18:15
医薬分業とは、医師が患者の診察と薬剤の処方を行い、その処方箋に基づき処方内容を確認した上で、調剤や薬歴管理、服薬指導を経営的に独立した存在である薬剤師が行うことにより、医師と薬剤師が専門性を発揮して質の高い医療を提供することをいう。
既報の全国薬局疑義照会調査では、医薬分業が進むほど疑義照会を通して処方変更率が向上し、薬物療法の安全性と有効性の確保につながる可能性が示唆された。しかしながら、より身近な場(院内など)の薬剤師からの疑義照会は受け入れやすいが、離れた場所の薬剤師からの疑義照会には不安を覚えるとの印象を抱く医師もいるようだ。
そこで東京理科大学薬学部教授の鹿村恵明氏に、なぜ医薬分業率が高い地域では、低い地域に比べて疑義照会後の処方変更率が高いのかという問いに対し、コメントしてもらった。