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ビタミンDサプリで喘息増悪が減少

コクランレビュー

臨床医学 | 2016.09.13 07:10

イメージ画像 (c)Getty Images ※画像はイメージです

 主に軽症および中等症の成人喘息患者を対象とした臨床試験のメタ解析から、標準治療に加え、ビタミンD(コレカルシフェロール)サプリメントを経口投与することで、喘息の増悪リスクが有意に低下することが示された。英・Queen Mary University of LondonのAdrian Martineau氏らがCochrane Database Syst Rev2016年9月5日オンライン版)に発表した。また、この結果は欧州呼吸器学会(ERS2016、9月3~7日、ロンドン)でも報告された。

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日本人を含む多様な人種のデータを解析

 Martineau氏らによると、以前から喘息の成人や小児では血中ビタミンDの低値が喘息の増悪リスク上昇に関連することが指摘されているという。また、ビタミンD補充によって喘息の増悪をもたらす上気道感染症のリスクが減少する可能性があることも示唆されており、喘息管理におけるビタミンD補充が注目されつつあるとしている。

 今回、同氏らは成人および小児の喘息患者におけるビタミンDサプリメントの経口投与による増悪リスクへの影響を明らかにするため、システマチックレビューを実施。カナダ、インド、日本、ポーランド、英国、米国で実施された9件の二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験(小児患者計435例、成人患者計658例)のデータを解析した。対象とした患者のほとんどは軽症または中等症の喘息で、重症喘息患者の占める割合は低かった。また、試験期間は4~12カ月だった。

 その結果、ビタミンDサプリメントの経口投与は、ステロイド薬の全身投与を必要とする喘息増悪リスクの有意な低下に関連していた(発生率比0.63、95%CI 0.45~0.88、3試験・計680例)。これは、同条件を満たす増悪の頻度が1人当たり年間0.44回から0.28回に減ることに相当するという。

 また、同サプリメントの経口投与は、入院あるいは救急外来の受診を必要とする増悪リスクの有意な低下にも関連していた(オッズ比0.39、 95% CI 0.19~0.78、7試験・963例)。これは、同条件を満たす増悪が患者100例当たり6件から約3件に減ることに相当するとしている。

 一方、同サプリメントによる肺機能や喘息症状の有意な改善は認められなかった。また、プラセボと比べた重篤な副作用リスクの上昇は認められなかった。

重症患者や小児患者での有効性は引き続き検証が必要

 今回の解析結果について、Martineau氏は「標準的な喘息治療にビタミンDサプリメントを加えることで、重篤な副作用をもたらさずに喘息の増悪リスクを有意に低減できることが示された」と結論。ただし、ビタミンDサプリメントがステロイド薬の全身投与を必要とする増悪を低減したとする主解析の結果はわずか3件の試験のデータに基づくものであり、かつ対象患者のほとんどが軽症または中等症の成人だった点に言及。「重症の成人患者、あるいは小児患者でも同様にビタミンDサプリメントによるベネフィットが得られるのかどうかに関しては、引き続き臨床試験で検証する必要がある」と強調している。

 さらに、同氏らは「ビタミンDサプリメントが全ての喘息患者で増悪リスクの低減に有効なのか、あるいは血中ビタミンD値が低い患者においてのみ有効なのかも明確にされていない。これらの点については現在解析を進めており、数カ月以内に結果が得られる予定」としている。

(岬りり子)

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