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心疾患既往にLDL-C超低値では追加益なし

【海外短報】

 2016年09月14日 07:00

 虚血性心疾患(IHD)の既往を有する患者ではスタチン療法によりLDLコレステロール(LDL-C)値を100mg/dL以下に下げることで心血管イベントの再発リスクが低下するが、70mg/dL以下に下げてもそれ以上の便益は得られないことを示す研究結果が、イスラエルのグループによりJAMA Intern Med2016; 176: 1105-1113)に発表された。

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「非常に低い目標値の指針は支持されない」

 IHD既往患者の心血管イベントの再発予防にスタチン療法が推奨されているが、LDL-Cの目標値はガイドラインによって異なる。同グループは、スタチン療法によって達成されたLDL-C値と心血管イベントとの関係を検討した。

 430万人以上の会員を擁するイスラエルの医療提供組織の2009〜13年のデータを用いた。対象は、スタチン服薬遵守率80%以上の30〜84歳のIHD既往患者。1年以上のスタチン療法後に達成されたLDL-C値により低値群(70mg/dL以下)、中間値群(70.1〜100mg/dL)、高値群(100.1〜130mg/dL)に分類した。主要エンドポイントは急性心筋梗塞、不安定狭心症、脳卒中、冠血行再建術または全死亡を含む有害転帰の発生とした。

 スタチン服薬遵守率80%以上のIHD既往患者は3万1,619例で、LDL-C値は29%が低値群、53%が中間値群、18%が高値群だった。平均1.6年間の追跡で9,035例に有害転帰が発生した。

 解析の結果、中間値群と比べた低値群の有害転帰発生ハザード比(HR)は1.02(95%CI 0.97〜1.07、P=0.54)と有意差はなかった。一方、中間値群は高値群と比べ有害転帰の発生が有意に少なかった(HR 0.89、同0.84〜0.94、P<0.001)。

 この結果を踏まえ、同グループは「心疾患既往患者に対して、非常に低いLDL-C目標値を推奨しているガイドラインは支持されない」としている。

(編集部)

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