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1日60分以上の昼寝が糖尿病リスクに関連

30万人超のメタ解析、東大グループがEASDで報告

 2016年09月21日 07:10
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 「1日に60分以上の昼寝をすることが、2型糖尿病の発症リスク上昇に関連していた」とするメタ解析の結果を、東京大学糖尿病・代謝内科の山田朋英氏が欧州糖尿病学会(EASD2016、9月12~16日、ミュンヘン)で報告した。同氏らが2016年までに発表されたアジアおよび欧米の研究21件、計30万人超のデータのプール解析を行ったところ、1日60分以上の昼寝が2型糖尿病リスクの45%上昇に関連することが示されたという。一方、昼寝時間が60分以内であれば同リスクの有意な上昇は認められなかったとしている。

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昼寝時間と2型糖尿病などのリスクにJ字型の関連

 山田氏らは今回、昼寝と代謝性疾患との関連について検討するため、電子データベースを用いて2016年までに発表された論文を検索。STROBE声明に従い論文の質を、さらにNewcastle-Ottawa Scaleを用いて観察研究の質を評価した。最終的に、アジアおよび欧米の研究21件(計30万7,237例)のデータを解析した。なお、調整後の相対リスクおよび95%CIはランダム効果モデルにより算出。また、用量依存性の関連については制限3次スプラインモデルを用いて解析した。

 その結果、1日当たり60分以上の昼寝をすることは、全く昼寝をしないことに比べ、2型糖尿病発症のリスクが45%上昇することに関連していた(相対リスク1.45、95CI 1.25~1.69, P=0.03)。これに対し、60分以内の昼寝では同リスクの上昇は認められなかった(P=0.07)。

 また、昼寝時間の長さとの関連について検討したところ、1日当たりの昼寝時間が40分以内であれば2型糖尿病やメタボリックシンドロームのリスクへの影響は全く認められないが、40分を超えるとこれらのリスクが上昇。60分以上で有意な上昇が認められ、昼寝時間の長さと2型糖尿病およびメタボリックシンドロームのリスクとの間にJ字型の関連が認められたという()。一方、昼寝時間の長さと肥満との間には関連は認められなかったとしている。

図. 1日当たりの昼寝時間と2型糖尿病およびメタボリックシンドロームの相対リスクとの関連

 この結果について、同氏らは「(昼寝時間の長さが代謝性疾患リスクに関連する)メカニズムは不明」とする一方で、昼寝の時間が長い人は、心血管疾患や代謝機能障害などのリスクを高めることで知られる閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)などの睡眠障害によって夜間の睡眠が十分取れていない可能性があることなどを指摘。また、長時間昼寝をする人は、そうでない人に比べてもともと体調が悪く、糖尿病を発症するさまざまな危険因子を有しているといった逆の因果関係も考えられるとしている。

 さらに、これまで複数の研究で、30分以内の短時間の昼寝であれば、注意力や運動能力の向上といった利点が示されていることから、「睡眠の深い段階(徐波睡眠)に至る前に目覚めるような短い昼寝であれば、乱れた概日リズムを改善し、睡眠不足によるさまざまな内分泌異常を是正できる可能性がある」としている。

(岬りり子)

  

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