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高齢者4人に1人「過去1年に転倒経験あり」

米調査

 2016年09月30日 07:05
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イメージ画像 (c)Getty Images ※画像はイメージです

 米国全土で実施された調査から、同国の65歳以上の地域住民の4人に1人が過去1年間に転倒した経験を有することが分かった。同国の転倒予防啓発デー(9月22日)に合わせ、米疾病対策センター(CDC)のGwen Bergen氏らがMMWR Morb Mortal Wkly Rep2016; 65: 993-998)で報告した。転倒は高齢者の外傷や外傷による死亡の最大の要因であることから、同氏らは医療従事者に対し、日常診療で高齢者の転倒リスクを評価するよう呼びかけている。

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年間2万7,000人が転倒で死亡

 転倒は米国の高齢者の外傷や外傷による死亡の最大の原因となっており、2014年に転倒が原因で死亡した65歳以上の高齢者は約2万7,000人に上ると推定されている。

 Bergen氏らは今回、米国全土で18歳以上の男女を対象に毎年実施されている行動危険因子に関する調査(BRESS)の2014年のデータを分析。その結果、65歳以上の地域住民(有効回答者数14万7,319人)の28.7%が過去1年間に1回以上、転倒した経験を有することが明らかになった。うち37.5%は転倒によって治療が必要あるいは通常の日常生活が送れなくなるような外傷を負っていたことも分かった。

 また、過去1年間に転倒の経験がある人の割合は男性(26.5%)よりも女性(30.3%)の方が高く(P<0.01)、転倒による外傷の経験がある人の割合も男性(8.3%)より女性(12.6%)の方が高かった(P<0.01)。 さらに、転倒の経験がある人の割合は65~74歳で26.5%、75~84歳で29.8%、85歳以上では36.5%と高齢になるほど上昇すること、黒人(23.1%)やアジア系(19.8%)に比べ白人(29.6%)や米国先住民(34.2%)で高いことも示された。

転倒リスクがある薬剤のチェックやビタミンD補充を推奨

 Bergen氏らは「有効な対策を講じなければ2030年には高齢者の転倒は年間4,880万件、転倒による外傷は1,190万件に達する」との推計値を示し、医療従事者に対して日常診療で高齢患者と転倒予防について話す機会を持つべきと強調。CDCが展開する転倒予防イニシアチブ"STEADI (Stopping Elderly Accidents, Deaths, and Injuries)"で推奨されている以下の3つの対策を紹介している。

  • 患者に対し、過去1年間に転倒したことがあるか、あるいは不安定になったと感じたり、転倒が心配になったりしたことがあったかどうかを質問する
  • 使用している薬剤を確認して、転倒リスクを高める可能性がある薬剤は減量するか、他の薬剤に変更あるいは中止する
  • ビタミンDサプリメントの摂取を勧める

 

 一方、高齢者に対しては転倒予防のための対策として、以下を勧めている。

  • かかりつけの医療従事者に転倒や転倒予防策について相談する。もし最近、転倒したことがあれば、そのことを伝える
  • 服用している薬剤の中に飲むと転倒しやすくなるものがあれば、かかりつけの医療従事者あるいは薬剤師に相談す
  • 年に1回は眼科検診を受ける。必要に応じて眼鏡の度数を調整する
  • バランスの保持や下肢の強化に役立つ太極拳などの科学的根拠があるプログラムに参加する
  • 自宅では転倒の原因になりそうなものは全て取り除き、安全な環境を整える

(岬りり子)

  

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