小児の潜在性結核感染症は同居者が感染源
大阪市の小児接触者健診の現状
2016年10月12日 15:50
わが国の結核罹患率は緩やかな低下傾向が続いているが、2014年の罹患数は10万人当たり15.4人と欧米の先進国と比較して約3〜4倍で、いまだ罹患者が多い中蔓延国である。小児の潜在性結核感染症(LTBI)では同居者が感染源になることが多く、診断には接触者健診が大きな役割を果たす。大阪市保健所の小向潤氏は、大阪市における小児接触者健診の現状を紹介し、「小児のLTBI対策では、感染源となる成人の早期受診・早期発見と正確な診断が重要となる」と述べている。