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新機序の「PCSK9合成阻害薬」有効性確認

年2回投与も視野に、第Ⅱ相試験の中間解析結果

 2016年10月24日 07:05

 米・The Medicines Companyは10月18日、新規クラスの脂質低下薬であるPCSK9合成阻害薬(PCSK9si、またはALN-PCSsc)の第Ⅱ相試験として進行中のORION-1試験において、有効性と安全性が確認されたとする中間解析の結果を同社の公式サイトで発表した。PCSK9siはRNA干渉という新たなメカニズムに基づく皮下注射製剤。同社は「年2~3回の投与でも強力かつ持続的なLDL-C低下作用が期待できる」としている。今回発表されたのは90日間の追跡結果だが、今年11月に米ニューオーリンズで開催される米国心臓協会学術集会(AHA 2016)では180日間の追跡結果が発表されるという。

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第Ⅰ相試験では最大83.0%のLDL-C低下示す

 PCSK9siはPCSK9に結合して作用を阻害するエボロクマブやアリロクマブといった抗PCSK9抗体とは異なり、RNA干渉 (RNA interference ; RNAi)という新たなメカニズムに基づき、肝細胞で直接PCSK9の合成を阻害する。同薬の第Ⅰ相試験の単回投与用量漸増試験では同薬(25,100,300,500,800mg)の投与によりLDL-Cが最大で78.1%低下し、投与から180日後も最大で53%のLDL-C低下が示されたという。また、同試験の複数回投与試験では、最大で83.0%のLDL-C低下が確認されたとしている(関連記事)。

 今回報告されたのは、ORION-1試験の90日間の追跡データに基づく中間解析結果だ。同試験は動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)または糖尿病や家族性高コレステロール血症などの心血管危険因子を有し、従来治療ではLDL-Cの低下が不十分な患者501例を対象としたプラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験で、さまざまな用量および投与回数(年1~3回)で有効性と安全性が検証された。

 同社は同試験の具体的な成績については明らかにしていないが、「第Ⅰ相試験の成績と一致した有意かつ持続的なLDL-Cの低下が認められた」と説明。また、「治療薬に関連した肝機能マーカーの異常や神経障害、腎機能低下といった安全性における問題も認められなかった。注射部位反応の頻度も低く、発生したとしても軽度~中等度の反応で、短時間で消失した」としている。

 なお、今年のAHAのLate breaking trial sessionでは、同試験に登録された200例を対象に180日間追跡した解析結果が報告されるという。

RNA干渉(RNAi):標的蛋白の遺伝子と相補的な塩基配列を持つ低分子の二本鎖RNA(small interfering RNA; siRNA)を細胞内に導入すると,mRNAが特異的に切断され,標的蛋白の合成が阻害される現象。

(岬りり子)

  

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