出生順位が遅いと喘息リスク高い
第1子・2子・3子のアレルギー疾患罹患率を調査
2016年10月26日 07:10
出生順位が遅いほど幼児期に感染を受けやすいとの報告があり、出生順位と出生後の環境との関連が指摘されている。アレルギー疾患でも衛生仮説に代表されるように、環境の変化が罹患に影響を及ぼすといわれており、幼小児における罹患率上昇が問題視されている。ただし、幼小児期における環境とアレルギー疾患との関係は明らかでない点が多い。そこで、岡山大学病院小児科の吉川知伸氏らは厚生労働省21世紀出生縦断研究データを用い、出生第1子、第2子、第3子のアレルギー疾患罹患率を検討。その結果から、「出生順位が遅い児ほど、幼児期の喘息、アトピー性皮膚炎・湿疹罹患率が高い一方、食物アレルギーは低かった」と、第53回日本小児アレルギー学会(10月8~9日)で報告した。