「心不全患者の睡眠時無呼吸へのASV」で提言
日本循環器学会と日本心不全学会から「ステートメント第2報」
2016年10月28日 07:00
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中枢性睡眠時無呼吸を合併する慢性心不全患者において、適応補助換気(ASV)によって死亡リスクが高まったとするSERVE-HF試験の結果発表をきっかけに、国内外でASVの位置付けをめぐって議論が続いている。こうした中、日本循環器学会と日本心不全学会は10月18日付で「心不全症例におけるASV適正使用に関するステートメント(第2報)」を公表した。両学会は昨年(2015年)5月に同試験の中間解析結果が発表されたことを受け、ステートメントの第1報で「SERVE-HF試験の被験者と同じ状態の患者に対してはASVの新規導入は控える」ことなどを提言していたが、その後発表された同試験の最終解析データを検証したところ、同試験の結果のみによる診療指針の決定には問題があると判断。他の研究データや国内外の関係学会の対応などを考慮した上で、第2報として現時点での両学会の見解をまとめたとしている。