中等度COPDに酸素療法の効果なし
2016年11月01日 07:00
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中等度経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)低下を伴う慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対する長期酸素療法には便益がない。重度の安静時低酸素血症を伴うCOPD患者の生存期間を延長することが知られているが、重症ではない患者に対する有効性は分かっていなかった。このほど、安静時または運動誘発性の中等度SpO2低下を伴うCOPD患者を対象にしたランダム化比較試験(RCT)Long-Term Oxygen Treatment Trial(LOTT試験)の結果が米・University of AlabamaのWilliam C. Bailey氏らによってN Engl J Med(2016; 375: 1617-1627)に報告され、どの評価項目に関しても長期酸素療法の有無による差はないことが示された。