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「Ca摂取でCVD増なし」米学会など見解

 2016年11月07日 07:10

イメージ画像 (c)Getty Images ※画像はイメージです

 米国骨粗鬆症財団(NOF)と米国循環器病予防学会(ASPC)は10月24日、「ビタミンD併用の有無にかかわらず、カルシウム(Ca)を食事またはサプリメントで摂取することは、心血管疾患(CVD)や心血管死、全死亡のリスクに関連しない」とする見解を臨床ガイドライン(GL)の中で示した。GLおよびその根拠とされているシステマチックレビューとメタ解析Ann Intern Med(2016年10月25日オンライン版)に掲載された。NOFとASPCは「摂取量が米国で定められた上限値を超えなければ、心血管系においてCa摂取は安全と考えられる」としている。

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メタ解析きっかけにCVDリスクへの懸念が浮上

 近年、Caを食事あるいはサプリメントから摂取することによるベネフィットとリスクをめぐり議論が続いている。米国医学研究所(IOM)はCaおよびビタミンDの摂取は骨の健康維持に必要だとする確固たる科学的根拠があるとの見解を示し、19~50歳の男女に1日1,000mgのCaを、50歳以上の女性と70歳以上の男性には1,200mg/日のCaを推奨している。ただ、「骨以外への影響については結論が得られていない」として、「推奨量を上回るCa摂取によって健康上の利益が得られるとのエビデンスはない」と強調している。

 これまで、特に注目されてきたのがCa摂取とCVDリスクとの関連だ。Caサプリメントの摂取で心筋梗塞などのCVDリスクが高まるとしたメタ解析の報告(BMJ 2010 Jul 29; 341: c3691)をきっかけに、Ca摂取による心血管系への悪影響が懸念されるようになった。一方で、Ca摂取とCVDリスクとの間に有意な関連はなかったとする報告もあり、一致した結果が得られていない。また、既報のメタ解析に含まれたランダム化比較試験(RCT)のほとんどは主要評価項目がCVDではないなどの限界もあったという。

「サプリより食事からの摂取が望ましい」

 そこで今回、NOFとASPCは2016年7月までに発表され、基準を満たしたランダム化比較試験(RCT)4件と観察研究27件のメタ解析を実施した。その結果、RCTのデータ解析からはCVDリスクも死亡リスクもCaサプリメント(±ビタミンD)群とプラセボ群の間に有意差はなく、コホート研究の解析からも食事やサプリメントによるCa摂取とCVD死リスクとの間に有意な関連があるとする結論は得られなかったという。

 これを踏まえ、NOFとASPCはGLで「ビタミンD併用の有無にかかわらず、Caを食事またはサプリメントで摂取することは、CVDや心血管死、全死亡のリスクに関連しないとの中等度の質(レベルB)のエビデンスがある」との見解を示した。また、「現時点のエビデンスに基づき、Caの摂取量は米国医学アカデミーが定める上限(2,000~2,500mg/日)を超えなければ心血管系の面から安全と考えられる」としている。

 この他、GLでは「Caはサプリメントよりも食事から摂取することが望ましい」とする一方、「食事からの摂取量が不十分でサプリメントを使用している場合、安全面への懸念からサプリメント摂取を中止することは骨の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、中止すべきでない」と注意を呼びかけている。

(岬りり子)

  

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