SGLT2阻害薬を整理「診療の参考に」
座長2氏がコメント
2016年11月11日 07:10
2型糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬は、血中のブドウ糖を尿糖として排出することで血糖値を低下させることから、脱水や尿路感染症など同薬特有の副作用が懸念されてきた。その一方で、同薬は従来薬にはない降圧や血清脂質改善などの多彩な作用がある。こうした背景から、第31回日本糖尿病合併症学会(10月7~8日)が企画し、SGLT2阻害薬を製造販売する各社との共催で開かれたイブニングセミナーでは、同薬の有効性と安全性における論点が整理された。座長を務めた複十字病院(東京都)糖尿病・生活習慣病センターセンター長の及川眞一氏と埼玉医科大学内分泌・糖尿病内科教授の野田光彦氏は、SGLT2阻害薬の使用に際しては慎重な対応が求められると指摘し、同セミナーでの情報を日常診療の参考にしてほしいと述べた。