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院内小児のCPR、昼夜で生存率に差

臨床医学 | 2016.11.14 07:10

イメージ画像 (c)Getty Images ※画像はイメージです

 心停止した入院小児患者に院内で心肺蘇生法(CPR)を施行した後の生存率は、夜間に施行した場合の方が日中に施行した場合よりも有意に低い。入院小児1万2,404例のデータを解析した結果をカナダ・McGill UniversityのFarhan Bhanji氏らがJAMA Pediatrics2016年11月7日オンライン版)に報告した。

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入院小児1万例以上のデータを解析

 米国では入院中に心停止を来し院内でCPRを受ける小児患者が年間約6,000例存在するが、生存して退院に至る小児は多くない。今回Bhanji氏らは、CPRを夜間に施行した場合と日中に施行した場合、および週末に施行した場合と週日に施行した場合を比較し、CPRの施行日時の違いがその後の生存率にどのように影響するかを検討した。

 American Heart Association's Get With the Guidelines- Resuscitationに登録している全米354病院で、2000年1月1日~12年12月12日に、2分以上のCPRを受けた18歳未満の小児患者1万2,404例を対象に、関連データを解析した。主要評価項目は「生存して退院に至る率(生存退院率)」とし、副次評価項目として20分以上持続する心拍再開(心拍再開率)、24時間生存率についても検討しており、同研究においては、夜間を「23時~翌朝6時59分」、日中/夕方を「7時~22時59分」と定義している。

夜間CPRの生存退院率は12%低い

 その結果、対象小児1万2,404例(男児56.0%)のうち70.4%で20分以上持続する心拍再開が得られ、24時間生存率は58.4%、生存して退院に至った患者(生存退院率)は36.2%だった。交絡因子による調整前の解析では、夜間CPR群の生存退院率が33.9%と、日中/夕方CPR群の37.2%より有意に低かった(P<0.01)。

 さらに患者、イベント、病院に関連する種々の交絡因子で調整後の解析結果も、夜間にCPRを受けた小児の生存退院率は、日中/夕方にCPRを受けた小児に比べ、調整後オッズ比が0.88(95%CI 0.80~0.97、P=0.007)と有意に低いことが示された。一方、CPRを週末に受けた小児と、週日に受けた小児の生存退院率には有意差は見られなかった(調整後オッズ比0.92、95%CI 0.84~1.01、P=0.09)。

 以上から、Bhanji氏らは「CPRを夜間に施行した小児と日中/夕方に施行した小児の生存率に違いがあったという今回の結果は、患者の安全性に関する重大な危惧を示唆するものであり、今後さらなる検証が必要である」としている。

(坪山容子)

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