早期胃がんESD後の追加手術は全例必要か
経過観察も選択肢の1つ
2016年11月21日 07:15
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早期胃がんに対する内視鏡治療は急速な広がりを見せており、内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)施行例も増加している。日本消化器内視鏡学会や日本胃癌学会のガイドライン(GL)では、早期胃がんへのESD後に治癒切除基準を満たさなかった場合、リンパ節転移の潜在的リスクから全例で追加的外科手術が推奨されているが、リンパ節転移は5〜10%程度と少ない。東北大学消化器病態学の八田和久氏は、多施設共同後ろ向き研究の結果を第24回日本消化器関連学会週間(JDDW 2016、11月3〜6日)で発表。「低リスク患者ではESD後の経過観察も選択肢の1つとなりうる」と述べた。〔読み解くためのキーワード:内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)〕