特定健診で眼底検査は意味ない?
糖尿病網膜症を発見できない恐れ
2016年11月24日 07:00
生活習慣病の早期発見や重症化予防のために、特定健診では眼底検査も盛り込まれている。生活習慣病と関連の深い糖尿病網膜症患者の拾い上げが期待される。ところが、JA鹿児島厚生連病院眼科の田中最高氏は、同院の健診結果から糖尿病該当者を抽出して糖尿病網膜症の有無とBMI、腹囲、脂質、血圧の各健診基準との関連を比較・検討したところ、腹囲や脂質の健診基準は眼底検査の結果との関連性が認められなかったという。特定健診においては眼底検査を施行するための条件が糖尿病網膜症のスクリーニングに適していないと、第70回日本臨床眼科学会(11月3~6日)で一石を投じた。