DOAC下の頭蓋内出血への特異的中和剤の効果を検討
2016年11月28日 07:00
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直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)であるダビガトランは、非弁膜症性心房細動(NVAF)患者における脳卒中および全身性塞栓症の発症リスクを抑制し、ワルファリンに比べて頭蓋内出血の年間発現率が有意に低いことがRE-LY試験により示されている。しかし依然として、抗凝固療法中の頭蓋内出血による死亡率は高いとされる。米・Northwestern UniversityのRichard A. Bernstein氏らは、ダビガトランの特異的中和剤イダルシズマブの高い中和効果を示したRE-VERSE AD試験で、ダビガトラン投与中に頭蓋内出血を来した患者におけるイダルシズマブの有効性を検討し、抗凝固作用の最大中和効果が100%得られたとする有望な結果を、米国心臓協会年次集会(AHA 2016、11月12~16日、ニューオリンズ)で報告した。