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オンライン認知行動療法で不眠改善

 2016年12月09日 07:15
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イメージ画像 (c)Getty Images ※画像はイメージです

 不眠に対する認知行動療法(CBT-I)は慢性不眠症の初回治療として推奨されているが、インターネットを利用した完全自動化CBT-Iプログラム「Sleep Healthy Using the Internet(SHUTi)」は不眠症の患者教育情報サイト利用に比べ有意に不眠を改善し、改善度は対面でのCBT-Iを用いた研究で報告されている結果と同等であった。米・University of VirginiaのLee M. Ritterband氏らが、SHUTiの効果を検討したランダム化比較試験(RCT)の結果をJAMA Psychiatry2016年11月30日オンライン版)に発表した。

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睡眠日記や追跡評価を全てオンラインで実施

 SHUTiは、対面CBT-Iと同様に睡眠制限法や刺激統制法、睡眠衛生教育などで構成され、完全に自動化された双方向型オンライン個別化プログラム。これに対して、不眠症の症状や原因、改善などに関する個別化されていない情報を提供するオンライン患者教育プログラムを対照とした。

 対象は慢性不眠症の成人303例(平均年齢43.28歳、女性71.9%)で、151例がSHUTi群、152例が対照群にランダムに割り付けた。プログラム開始前に評価(質問と10日間の睡眠日記を含む)を受け、その後は割り付けられたプログラムを1年間実施し、終了9週後、6カ月後、1年後にそれぞれ10日間の睡眠日記を付けて再評価を受けた。

 主要評価項目は、自己採点の不眠重症度(ISIスコア)、睡眠日記から算出した入眠潜時(SOL)および中途覚醒時間(WASO)。副次評価項目は睡眠効率、中途覚醒回数、睡眠の質、総睡眠時間とした。

1年後に56.6%が寛解達成、対照群の約2倍

 混合効果回帰モデルを用いた解析の結果、ISI(F3,1063=20.65、P<0.001)、SOL(F3,1042=6.01、P<0.001)、WASO(F3,1042=12.68、P<0.001)の3項目全てにおいて群と時間に有意な交互作用が認められた。群内の効果量はSHUTi群が効果量大〔範囲:Cohen d=0.79(95%CI 0.55~1.04)~同1.90(1.62~2.18)〕であったのに対して、対照群は効果量小~大(範囲:0.37~0.77)であった。

 プログラム終了1年後、SHUTi群はベースラインと比べてISI(Cohen d=2.32、95%CI 2.01~2.63)、SOL(同0.95、0.70~1.21)、WASO(同1.41、1.15~1.68)がいずれも有意に改善した。対照群でも改善が認められたが、改善度はSHUTi群に比べて小さかった。これらの結果は対面CBT-Iの研究で報告されている結果とほぼ同等であった。

 レスポンダー(ベースラインから7ポイント超のISIスコア低下)の割合は、SHUTi群が9週後で52.6%、6カ月後で59.7%、1年後で69.7%であったのに対して、対照群ではそれぞれ16.9%、35.7%、43.0%にすぎなかった。寛解(ISIスコア8未満)達成率は、SHUTi群が9週後で40.6%、6カ月後で49.1%、1年後で56.6%であったのに対して、対照群ではそれぞれ11.3%、24.0%、27.3%と低かった。

併発疾患の有無による差なし

 副次評価項目の解析では、総睡眠時間を除く全ての項目において群と時間に有意な交互作用が認められた。総睡眠時間の効果量は両群で同等であったが、その他はどの評価時点でも対照群に比べてSHUTi群の効果量が大きかった。

 なお、全体で151例(49.8%)が1つ以上の内科疾患または精神疾患を併発していたが、併発疾患の有無による効果の差は認められなかった。

 以上の結果から、Ritterband氏らは「オンラインCBT-Iの効果が示された」と結論。「インターネットを利用したCBT-Iは、以前には想像もつかなかった多数の患者に安価な個別化治療を提供できる可能性がある。今後の研究で、どのような患者に最も有効か、他の患者集団でも有効か、普及のために何が必要かを検討する必要がある。また、低学歴の患者やネット操作に不慣れな患者、高齢者を対象にした検討も必要だ」と述べている。

(太田敦子)

  

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