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メッシュ留置量が再手術に関連

骨盤臓器脱と腹圧性尿失禁の骨盤底形成術での検討

 2016年12月12日 07:05
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イメージ画像 (c)Getty Images ※画像はイメージです

 骨盤臓器脱(POP)と腹圧性尿失禁(SUI)に対する骨盤底再建術において、留置するメッシュ量が多いほど術後合併症リスクが上がり、侵襲的治療の再試行リスクも高まることが明らかになった。米・Weill Cornell Medical CollegeのBilal Chughtai氏らが、JAMA Surg2016年11月30日オンライン版)に発表した。

メッシュ留置量の異なる4種類の術式を比較

 POPとSUIの治療には人工繊維(ポリプロピレン)製のメッシュを用いた骨盤底再建術(POP修復術やSUIに対するスリング術)が行われているが、メッシュ留置後の合併症が原因で侵襲的な再治療を余儀なくされるケースが少なくない。Chughtai氏らは、米・ニューヨーク州保健局のデータベースであるSPARCSを用いた観察的コホート研究により、入院・緊急手術対応施設におけるメッシュ術後の合併症および侵襲的治療再施行のリスクを検討した。

 対象はPOPまたはSUIに対してメッシュを用いた経腟的骨盤底再建術を受けた女性4万1,604例(平均年齢56.2歳)で、これらをメッシュ留置量が多い順に、①経腟的メッシュ手術によるPOP修復およびSUIに対するスリング手術併用群(経腟的メッシュ+スリング群)②経腟的メッシュ手術によるPOP修復のみの群(経腟的メッシュ群)③メッシュを用いないPOP修復術およびSUIに対するスリング手術併用群(POP+スリング群)④SUIに対するスリング手術群(SUIスリング群)―の4群に分け、検討を行った。主要評価項目は、メッシュ留置後1年以内の合併症と侵襲的治療再試行の発生率とした。

メッシュPOP修復術+SUIスリング術の併用療法で高いびらん・再手術リスク

 その結果、びらん発生リスクはメッシュ留置量が最も多い「経腟的メッシュ+スリング群」で2.72%(95%Cl 2.31〜3.21%)と最も高く、メッシュ留置量が最少の「SUIスリング群」では1.57%(同1.41〜1.74%)と最も低いことが明らかになった。同様に、びらんの合併に伴う侵襲的治療の再試行率も、経腟的メッシュ+スリング群が2.13%(同1.76〜2.56%)と最も高く、SUIスリング群が1.16%(同1.03〜1.31%)と最も低くかった。

 また、65歳未満群と65歳以上群に分けたサブグループ解析では、いずれの年齢群においても、経腟的メッシュ+スリング群でびらんリスク、再手術リスクが最も高いことが示された。

 以上の結果からChughtai氏らは「びらん発生リスク、再手術リスクともに、メッシュ留置量の最も多い『メッシュ術によるPOP修復+SUIに対するスリング術』の併用療法で、メッシュ使用量が最少の『SUIに対するスリング術単独で最も低いことが明らかになった」と述べ、「メッシュ部のびらん、合併症、侵襲的治療再試行のリスクはメッシュの使用量が多いほど高くなることが証明された」と結論付けている。

(坪山容子)

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