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少量の長期喫煙で死亡リスク上昇

米国29万人の大規模前向きコホート研究

 2016年12月16日 07:30
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イメージ画像 (c)Getty Images ※画像はイメージです

 たとえ1日1本未満という少量の喫煙でも長期間継続することで全死亡リスクが1.64倍に高まることが米国の大規模前向きコホート研究によって明らかになった。米・National Cancer InstituteのMaki Inoue-Choi氏らがJAMA Internal Medicine2016年12月5日オンライン版)に発表した。

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肺がんリスクは1日1本未満でも9.12倍

 喫煙による健康被害は世界的な問題となっており、世界の喫煙関連死は毎年500万人に上るとされる。一方、少量の喫煙を長期間続けた場合の影響を明らかにした研究は少なく、そのため一部に、少量の喫煙であれば安全であるとの認識もみられている。

 Inoue-Choi氏らは、前向きコホート研究である米国立衛生研究所(NIH)のAARP Diet and Health研究に参加した成人のうち、2004~05年のアンケートに回答した29万215人(59~82歳)を対象に、1日当たり1本未満または1~10本の少量喫煙を長期間続けた場合に、全死亡および喫煙関連の疾患死亡にどのような影響があるかを非喫煙者との比較で検討した。

 2004~05年時点での喫煙者は7.7%、過去に喫煙歴のあるものが53.9%、非喫煙者が38.4%であり、現在の喫煙者のうち6.8%が1本未満/日、30.4%が1~10本/日の少量喫煙者だった。過去の喫煙歴については、アンケートにより、15歳未満から70歳以上までの各年齢層における喫煙量に関する情報を収集した。その結果、少量喫煙者の多くが、それ以前はより多量の喫煙をしており、結局、過去から継続して少量喫煙を継続していたのは、1本未満/日の喫煙者では159例(9.1%)、1~10本/日の喫煙者では1,493例(22.5%)だった。

 同研究では平均6.6年の追跡において、3万7,331人の死亡が確認された。非喫煙者に対する少量喫煙継続者の全死亡リスク(HR)は、1本未満/日で1.64、1~10本/日で1.87と高かった。

 また、喫煙が関連するとされる疾患での死亡リスクは、特に肺がん死リスクは1本未満/日で9.12、1~10本/日で11.61と高く、少量継続喫煙との強い関連性が示された。いずれのリスクにおいても男女とも同様の傾向が認められている。

禁煙年齢早いほどリスクは低下

 また同研究では、これら少量喫煙継続者においては、禁煙した年齢が若いほど死亡リスクが低くなることも示され、例えば50歳以上で禁煙した場合の全死亡リスクは1本未満/日が1.44、1~10本/日が1.42と、それよりも若い年齢で禁煙した場合より高かった。

 以上から、Inoue-Choi氏らは「今回の結果は、喫煙における安全量はないことのさらなるエビデンスとなるものであり、1日の喫煙量がどれだけ少なくても、全ての喫煙者が禁煙を目指すべきである」と結論付けている。

(坪山容子)

  

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