原因不明の失神を見直そう!
超小型デバイスで心原性失神を拾い上げ
2017年02月01日 07:00
失神は脳全体の血流量が一過性に低下することで起こるが、その原因は多岐にわたる。そのため診断には複数の検査を要するものの、原因を特定できない場合も多い。原因不明の失神が再発すれば患者は医療機関を再受診し、再検査が行われることから、欧米や日本ではガイドラインを作成し、診断を後押ししている。産業医科大学不整脈先端治療学教授の安部治彦氏は、1月25日に東京で開かれたメディアセミナー(主催:日本メドトロニック)で失神診療への認知を呼びかけた。同氏は、原因不明の失神の中には心臓突然死を招く心原性失神も存在すると指摘。昨年(2016年)承認された、超小型の植え込み型長時間心電計(ICM)を原因不明の失神患者の心臓皮下に植え込んで検討したところ、そのうち64%が心原性失神と判明したと報告した。