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骨髄移植のドナーと患者、匿名で2回の文通認められているだけ...対面すべきか〔読売新聞〕

yomiDr. | 2017.02.15 16:00

 日本骨髄バンクを介して骨髄の移植を受けた患者とドナー(提供者)の対面の是非を考える座談会が12日、名古屋市中村区の名古屋第一赤十字病院で開催された。

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 両者間では匿名で2回の手紙のやりとりが認められているだけ。主催したNPO法人「あいち骨髄バンクを支援する会」は「対面の希望は多い。バンク発祥の名古屋から議論が広がることを期待したい」と話している。

 対面の実例を紹介したのは、日本骨髄バンクに先行する東海骨髄バンクで最初の移植患者となった橋本和浩さん(54)(堺市)とドナーの田中重勝さん(67)(岐阜県大垣市)。橋本さんは「直接お礼が言いたくて、移植から8年後の1997年、バンク関係者の集会で『私のドナーはいませんか』と呼びかけると、田中さんが応じてくれた」と振り返り、田中さんも「命を救えたとの実感が対面でいっそう膨らんだ」と語った。

 元患者で全国骨髄バンク推進連絡協議会顧問の大谷貴子さん(55)も「命を救った事実が周囲に感動をもたらし、新たなドナー登録につながる」と対面がもたらす効果に期待を寄せた。

 骨髄移植で匿名にこだわるのは、再提供を迫ったり金銭を要求したりするなどのリスクがあるためだ。骨髄バンクでも2003年に対面を計画したが、厚生科学審議会で見送りとなった。一方、骨髄バンクのある約50か国のうち約30か国ではすでに対面が認められている。

 座談会では、国内でも患者がインターネットの検索などでドナーを見つけ、対面に至った例が紹介され、バンク運動に詳しい吉川徹弁護士は「バンクの管理のもとで、一定の条件を決めて実現した方がいい」と述べた。厚生科学審議会の委員を務めたことのある宮村耕一・名古屋第一赤十字病院院長補佐は「対面実現には賛成だが、移植医療ではドナーと患者の1対1の関係より、例えばドナー全体に感謝することがより大事だという側面を忘れてはならない」と指摘した。

(2017年2月15日 千田龍彦・読売新聞)

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