心不全の新クラス薬、糖尿病例の血糖も改善

PARADIGM-HF試験の事後解析

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第66回米国心臓病学会年次学術集会レポート(ACC 2017)

 心不全の新規クラス薬であるアンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬(ARNI)sacubitril/バルサルタン(LCZ 696)が、ACE阻害薬のエナラプリルに比べて糖尿病を合併する心不全患者の血糖コントロール改善にも優れることが、PARADIGM-HF試験の事後解析から明らかになった。米・Brigham and Women's HospitalのJelena P. Seferovic氏が第66回米国心臓病学会年次学術集会(ACC 2017、3月17~19日、ワシントンD.C.)で発表した。駆出率が低下した心不全患者を対象とした同試験の本解析では、sacubitril/バルサルタン群においてエナラプリル群と比べ心血管リスクが20%、心不全による入院リスクが21%、全死亡リスクが16%低下したが、今回の糖尿病合併例を対象とした解析では長期のHbA1c改善も示されたという。詳細はLancet Diabetes Endocrinol2017年3月18日オンライン版)にも掲載されている。

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