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糖尿病患者のサポートに新認定資格

都内・近郊で糖尿病の発症、重症化を予防

 2017年03月30日 11:15

 東京都内・近郊では糖尿病が重症化して透析に移行する患者が増加しており、糖尿病の重症化や発症を予防するための専門知識を有し、幅広い職域で多面的にサポートできる人材が求められている。こうした中、東京糖尿病療養指導士認定機構は東京地域に特化した新しい認定資格制度「東京糖尿病療養指導士(東京CDE)、東京糖尿病療養支援士(東京CDS)」を発足したと3月29日に開かれたプレスセミナーで発表した。

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透析への移行を予防

 厚生労働省の2012年国民健康栄養調査報告によると、わが国の糖尿病患者とその予備群を含めると2,000万人を超えるという。中でも東京都は、糖尿病が強く疑われる割合が男女とも全国に比べ高くなっている。

 東京内科医会会長で同機構代表幹事の菅原正弘氏は「東京都は糖尿病による死亡率は全国の都道府県の中で低い方から6番目であるにもかかわらず、透析患者数は最も多い。糖尿病で死亡する人は少ないが、糖尿病が重症化する人が多いことを示しているといえる。透析治療は1人年間500万円以上の医療費がかかるため、糖尿病が重症化して透析に移行する患者を減らす必要がある」と述べた。

 さらに、糖尿病が強く疑われる人のうち約35%が糖尿病の治療を受けておらず、糖尿病外来患者の65%は病院ではなく診療所に通院していることが報告されている。

 同氏は「このように既存の医療専門職だけでは糖尿病患者やその予備群に十分に対応しきれない状況にあるため、糖尿病の治療を受けていない人や糖尿病のコントロールが悪い人の重症化や発症を予防するため幅広い職域で多面的にサポートする専門知識を持った人材が求められている。そこで、特に東京とその近郊における糖尿病患者やその予備群をサポートするための糖尿病の知識とスキルを身に付けた専門資格として東京CDE、東京CDSの制度を発足することになった」と説明した。

都内・近郊の勤務・在住者が対象

 糖尿病治療に最も重要な自己管理(療養)を患者に指導する専門資格として日本糖尿病療養指導士(CDEJ)があるが、この資格を取得するための受験対象資格には厳しい条件がある。今回発足した東京CDEと東京CDSには、CDEJほど厳しい条件はなく、都内および近郊に勤務、在住の人が資格を取得できる。東京CDEは主に保健師、看護師、准看護師、薬剤師、管理栄養士などの医療専門職が受験対象資格になり、主に医療現場で糖尿病患者の指導に当たる。一方、東京CDSは主に栄養士、介護支援専門員、介護福祉士などの予防・介護の専門職が受験対象資格になり、福祉・介護などの幅広い職域で糖尿病予備群や一般生活者を対象に糖尿病の知識の啓発と予防に当たるという。

 また、資格取得のメリットとして①糖尿病の治療と療養に関する知識を修得していることが、専門資格として認定される②職域において、糖尿病の専門資格取得者(エキスパート)として認められる③指導対象者から、糖尿病の専門職としての信頼が得られ、指導に自信が持てる④職域に認定資格者がいることで、糖尿病患者や予備群へ対応が、安心して任せられる―などが挙げられる。

 東京女子医科大学糖尿病センターセンター長で同機構事務局長の内潟安子氏は「東京CDSは、クリニックの受付で働く人、患者の家族など、特に受験資格を厳しくせずに多くの人に糖尿病の知識を得てもらい、慢性疾患である糖尿病患者が継続して治療を受けられる環境を整えるサポートをしてもらいたい」と述べた。

 資格取得には8、9月に実施される受験者用研修会を受講し、10月に実施される認定試験を受ける必要がある。認定は5年をめどに更新していく予定だという。

(大江 円)

変更履歴(2017年3月31日):菅原正弘氏の名前に誤りがあったため訂正しました

  

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