ウロモジュリン高値で尿路感染減少
【海外短報】
2017年06月27日 07:10
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© Getty Images ※画像はイメージです
尿中ウロモジュリン高値が尿路感染症(UTI)のリスク低下と関係することを示すデータが、米国のグループによりAm J Kidney Dis(2017; 69: 744-751)に発表された。
基礎研究で、尿中に最も多く排泄される糖蛋白であるウロモジュリンにUTIに対する保護作用があることが示唆されている。同グループは、Cardiovascular Health Studyの参加者953例(平均年齢78歳、女性61%、尿中ウロモジュリン中央値25.9μg/mL)を対象に、尿中ウロモジュリン値とUTIとの関係を検討した。
中央値9.9年の追跡期間中に、UTIによる外来受診331件とUTI関連入院87件が確認された。年齢、人種、性、BMI、糖尿病、推算糸球体濾過量、尿中アルブミン/クレアチニン比を補正後、ウロモジュリン値の最高四分位群(38.93μg/mL超)は、最低四分位群(17.26μg/mL以下)に比べUTIによる外来受診とUTI関連入院が有意に少ないことが示された(複合発生率比0.47、95%CI 0.29~0.79)。
(編集部)
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