日本のACS患者、世界と異なる傾向に
ST上昇型心筋梗塞の減少は見られず
2017年07月11日 18:29
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急性冠症候群(ACS)の中ではST上昇型心筋梗塞(STEMI)が減り、相対的に非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)が増加しているというのが世界的な傾向であり、韓国からもこれを支持する報告が発表されている(Am J Cardiol 2014;114:1817-1822)。東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授の中村正人氏は、日本におけるACS患者の状況の推移を明らかにするため、2件の前向き登録研究のデータを比較し、第26回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT2017 KYOTO、7月6~8日)で発表した。世界的な傾向と異なり、日本ではSTEMIは減っていないことが示された。