母親の妊娠初期の過体重が児の大奇形と関係
【海外短報】
2017年07月25日 07:10
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© Getty Images ※画像はイメージです
母親の妊娠初期の過体重、肥満が児の先天性大奇形(MCM)と関係することを示す大規模コホート研究の結果が、スウェーデンなどのグループによりBMJ(2017;357:j2563)に発表された。
同グループは、2001~14年にスウェーデンで生まれた単体児124万3,957例を対象に、母親の初回妊娠検査時のBMIと児のMCMとの関係を検討した。母親のBMI18.5~25未満を普通体重、18.5未満を低体重、25~30未満を過体重、30~35未満を肥満クラスⅠ、35~40未満を同クラスⅡ、40以上を同クラスⅢとした。
4万3,550例(3.5%)にMCMが認められ、先天性心疾患が2万74例(1.6%)で最も多かった。普通体重の母親から生まれた児(MCMの頻度3.4%)を参照群とすると、過体重の母親から生まれた児のMCMの頻度は3.5%(補正リスク比1.05、95%CI1.02~1.07)で有意差が認められた。同様に、肥満クラスⅠ、Ⅱ、Ⅲの母親から生まれた児のMCMの頻度はそれぞれ3.8%(同1.12、1.08~1.15)、4.2%(同1.23、1.17~1.30)、4.7%(同1.37、1.26~1.49)といずれも有意に高かった。
(編集部)