生活保護受給RA患者で就労再開への道険しく
大規模コホート研究から分析
2017年07月27日 12:29
近年、関節リウマチ(RA)の治療に生物学的製剤が使用されるようになったことで、RAの寛解は現実的な目標となったが、同時に医療費の高騰が起こり、RA患者および社会の経済的負担は増大した。東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター膠原病リウマチ内科講師の田中榮一氏は、大規模コホート研究のデータを用いて生活保護を受給しているRA患者(受給RA患者)127例の背景や治療内容について分析した結果、受給RA患者は全RA患者に比べて重症で、症状が改善した後も就労再開によって受給が中止された例は見られなかったと第61回日本リウマチ学会(4月20~22日)で報告した。