【寄稿】日本人に多い膵・胆管合流異常
半数が胆道がんを発症
2017年08月28日 07:00
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膵・胆管合流異常と先天性胆道拡張症の病態、診断、治療、予後、将来の展望などを東京都立駒込病院副院長の神澤輝実氏、愛知県心身障害者コロニー総長の安藤久實氏、愛知医科大学消化器外科特任教授の金子健一朗氏、東京医科大学消化器内科主任教授の糸井隆夫氏らがまとめ、Lancet Gastroenterol Hepatol(2017; 2: 610-618)で発表した。膵・胆管合流異常は膵管と胆管における合流形態の先天的な形成異常で日本人に多く、膵液が胆道に逆流するため、その約半数が胆道がんを発症する。しかし早期診断できれば、発がん前に予防的に手術が行われる。筆者の一人である神澤氏に要点を解説してもらった。