CIN3診断歴でHPV関連がんリスク長期上昇
【海外短報】
2017年08月31日 06:00
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© Getty Images ※画像はイメージです
グレード3の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN3)と診断された女性は、長期にヒトパピローマウイルス(HPV)関連がんを発症するリスクが高いと、オランダのグループがJ Clin Oncol(2017; 35: 2542-2550)に発表した。
同グループは、オランダの病理レジストリから1990~2010年にCIN3と診断された女性8万9,018例を特定し、背景因子がマッチする非CIN3の対照女性8万9,018例を選択した。その後、1990~2015年に高リスクのHPV関連がんおよび前がん病変と診断された全症例を抽出し、発症率比(IRR)を算出した。
解析の結果、CIN3の診断歴を有する女性はHPV関連がんと前がん病変のリスクが高く、IRRは肛門がんが3.85、グレード3の肛門上皮内腫瘍が6.68、外陰がんが4.97、グレード3の外陰上皮内腫瘍が13.66、腟がんが86.08、グレード3の腟上皮内腫瘍が25.65、中咽頭がんが5.51だった。このリスク上昇は20年後までの長期追跡でも認められた。
(編集部)