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初フライト控え金井宇宙飛行士が会見

医師のキャリア生かし宇宙医学実験に臨む

 2017年09月04日 11:21

 今年(2017年)12月から約半年間、国際宇宙ステーション(ISS)に初めて滞在する予定の宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士の金井宣茂氏らが8月24日、都内で記者会見を行った。同氏は医師の資格を有するため、ISS滞在中に従事する多数の宇宙医学実験において、その能力を発揮することが期待される。会見では、地上で同氏のミッションを支えるスタッフから、今回の滞在中に実施される医学実験などの概要も説明された。

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潜水医学の知識を船外活動時の気圧管理に活用

 2011年に宇宙飛行士として認定され、約6年間の訓練期間を経て今回のミッションに参加する金井氏は、現在の心境について「宇宙滞在はゴールではなく、宇宙飛行士としての最終試験と考えている。ミッションを成功させて無事に地上へ戻ってきて、初めて宇宙飛行士と名乗れるのではないかと感じている」と語った。

 また、海上自衛隊に所属し、地上とは気圧が異なる環境での潜水業務における健康管理などに従事する「潜水医官」としてのキャリアを積んだことに触れ、「宇宙で船外活動に従事するためには着用する宇宙服の気圧管理が必要となるが、そういった際に自身の経験や知識が生かせるのではないか」と述べた。

ストレス、創薬などに関わる実験を計画

 さらに金井氏は、自身が宇宙滞在中に従事するミッションのテーマを「健康長寿のヒントは宇宙にある。」とし「日本実験棟"きぼう"で得られた研究成果を地上の健康長寿社会や将来の宇宙探査に役立てたい」と意気込みを示した。

 同氏がミッションで実施する宇宙医学実験については、ミッション中の目標設定や計画の立案、リスク管理などを担うJAXAインクリメントマネージャの松本聡氏が概要を説明。健康長寿の実現に貢献する実験として、小動物飼育ミッションや蛋白質結晶生成実験を取り上げた。

 小動物飼育ミッションでは、ストレス防御に関わる転写因子Nrf2を欠失させたマウスと活性化させたマウスを飼育し、宇宙空間でのストレスが同因子に与える影響を検討するという。

 このミッションで得られた知見は、ストレスに関連する宇宙滞在リスクの軽減や、高齢化・高ストレス社会への対策に応用されることが期待される。

 蛋白質結晶生成実験では、規則正しく分子が整列し、活性部分も明確に把握できる高品質な蛋白質の結晶が得られるという宇宙環境の特性を利用し、有効性が高く、副作用リスクの低い理想的な薬剤の開発を目指す()。

図. 地上と宇宙における蛋白質の結晶の違い

(JAXA提供)

 その他にも同氏が従事するミッションでは、超小型衛星の放出実験、静電浮遊炉による金属、酸化物が有する性質の精密測定、鉄鋼精錬プロセスの基礎研究などが計画されているという。

陶山 慎晃

  

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