神経管閉鎖障害の発生予防に葉酸摂取を
妊娠初期の先天異常
2017年09月11日 11:00
妊娠初期の胎児に起こる先天異常の神経管閉鎖障害〔NTD、脊髄髄膜瘤(二分脊椎)および無脳症〕は、重篤な症状を来すことが多く、流産や死産にもつながる重大な疾患である。NTDの予防には葉酸が有効であることが分かっているが、妊婦の葉酸摂取の重要性についての認知は不十分である。熱田リハビリテーション病院(名古屋市)診療部の近藤厚生氏は「NTD予防のため、葉酸情報の発信、葉酸の積極的摂取の推奨が必要である」と第57回日本先天異常学会(8月26〜28日)で述べた。〔読み解くためのキーワード:神経管閉鎖障害〕