日本人での血漿ケトン体の変動は?
カナグリフロジン第Ⅲ相試験の事後解析
2017年09月21日 14:34
ケトアシドーシス発症への懸念から、従来は「悪玉」と考えられていたケトン体─。しかし、EMPA-REG OUTCOME、CANVASの両試験によりSGLT2阻害薬による心血管保護や腎保護作用が相次いで証明され、ケトン体はその鍵を握る「善玉」としての役割、すなわち代謝への好影響を有する可能性が脚光を浴びている(関連記事「SGLT2阻害薬の臓器保護効果に驚くべき仮説」)。米・Janssen Research & Development, LLCのDavid Polidori氏らは、日本人2型糖尿病患者を対象としたカナグリフロジンの第Ⅲ相試験データを基に、患者間および個々の患者における血漿ケトン体の変動性について解析。その結果を第53回欧州糖尿病学会(EASD 2017、9月11~15日、リスボン)で発表した。