肥満女性帝王切開後の感染予防に有効な薬剤
【海外短報】
2017年10月12日 06:00
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肥満女性における帝王切開後の手術部位感染(SSI)予防に、術後48時間の経口セファレキシン(CEX)+メトロニダゾール(MNZ)追加が有効であることを示すランダム化比較試験の結果が、米国のグループによりJAMA(2017; 318: 1026-1034)に発表された。
肥満は帝王切開後のSSIリスクと関係するが、帝王切開を受ける肥満女性の周術期における予防的抗菌薬投与の最適レジメンは不明である。
同グループは、帝王切開前に標準的な予防的抗菌薬投与(セファロスポリン系薬静注)を行った肥満女性(妊娠前BMI 30以上)403例を、術後48時間にわたり8時間ごとにCEX 500mgとMNZ 500mgを経口投与する群(202例)と、プラセボ投与群(201例)にランダムに割り付け、術後30日間のSSI発生を比較した。
382例が試験を完遂した。全体のSSI発生は44例(10.9%)で、プラセボ群の31例(15.4%)に対し、CEX+MNZ群では13例(6.4%)と有意に少なかった(差-9.0%、相対リスク0.41、95%CI 0.22~0.77、P=0.01)。両群とも、アレルギー反応を含む重篤な有害事象の発現は認められなかった。
(編集部)