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医療ツーリズムを成功させる10の知識

 2017年10月17日 17:30
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 政府の後押しもあり、日本の医療を受ける目的で来日する外国人が増加している。経済効果の面から注目される医療(メディカル)ツーリズムだが、外国人患者を受け入れる医療現場ではさまざまな困難に直面している。湘南鎌倉総合病院健康管理センター責任者の河野晋一氏は、日本における医療ツーリズムの先駆者の立場から、成功のための10の知識を第58回日本人間ドック学会(8月24~25日)で紹介した。

観光気分で来日していない

 日本政策投資銀行によると、医療ツーリズムの2020年時点の潜在需要は年間43万人にのぼり、観光を含む市場規模は約5,500億円、経済波及効果は約2,800億円と試算される。徳洲会グループは日本における医療ツーリズムの草分け的存在。2012年から外国人患者の受け入れを強化し、その中核を湘南鎌倉総合病院が担っている。昨年はグループ全体で1万2,000件の患者を受け入れ、売り上げは6億円に達した。提供した医療サービスの8割が人間ドックなどの健診関係である。

 "医療観光"と訳されることもある医療ツーリズムだが、河野氏は「外国人患者は決して観光気分で来日していない」と指摘。健診目的で受診した場合でも、ほとんどの患者が日本で治療も受けることを希望し、「治療は自国でお願いします」は通用しない。そのため、同グループでは健診と治療をセットにした受け入れ態勢を取っている。

帰国時までに結果報告書をまとめる

 外国人患者の受け入れには、日本人患者では想定できない困難が伴い、適切な対応が求められる。同氏はそのポイントを10項目の知識として提示し()、次のように補足した。

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 ①外国人患者の来日目的は、以前は外科治療が中心だったが、近年は人間ドックなどの健診、遺伝子治療などの最新治療へと変わっている。

 ②同院の医療ツーリズムは年々増加しており、国別では中国が圧倒的に多い。

 ③日本の医療を希望する理由としては、日本の医療に対する安心感・信頼性に加え、受付・検査・診察の対応が優しい、検査結果の説明が丁寧、医療技術が高いなど。セカンドオピニオンを求めて来日する患者もいる。

 ④自国のエージェントからの紹介か、日本のエージェントを介したものかなどを把握し、患者に関する情報をあらかじめ知っておく必要がある。

 ⑤前述のように健診と一緒に治療を受けたいという要望は強い。健診・治療の内容の十分な説明なども求められる。有名な医師に診てもらいたいという要望もあり、可能な限り対処している。

 ⑥中国人の場合、キャンセルや予約変更が多く、臨機応変な対応が求められるので、専任の担当者が必要。人間ドックの場合、選べるコースを増やすことが望ましい。

 ⑦人間ドックでは遺伝子検査のほか、心臓造影CTなど専門性の高い検査を行うと満足される。

 ⑧所見を分かりやすくするための工夫が必要。今後の治療方針も明確化し、帰国時に渡せるよう1週間以内にまとめることが望ましい。

 ⑨同院の場合、専門性の高い検査は予約が取れないことが多い。検査を実施できても結果を説明する医師が不足している。

 ⑩については、海外にいながら日本の医療が受けられる遠隔診療の可能性などが模索されるという。

平田直樹

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