乾癬患者で多いアルコール関連死
【海外短報】
2018年01月23日 06:00
プッシュ通知を受取る
© Getty Images ※画像はイメージです
乾癬患者は年齢および性が一致する一般集団と比べてアルコール関連の死亡リスクが1.6倍高いと、英国のグループがJAMA Dermatol(2017; 153: 1256-1262)に発表した。
乾癬患者は若年死亡のリスクが高いが、この死亡ギャップの理由は明らかにされていない。同グループは、英国のClinical Practice Research DatalinkとHospital Episode StatisticsのデータおよびOffice for National Statisticsの死亡記録を用いたコホート研究により、乾癬患者は一般集団に比べアルコール関連死のリスクが高いかどうかを検討した。
コホートには1998~2014年に乾癬を発症した18歳以上の症例5万5,537例と、症例と年齢、性、受診クリニックをマッチさせた非乾癬の対照85万4,314例が含まれた。index dateの年齢中央値は47歳、全体の44.9%(40万8,230例)は男性だった。
中央値4.4年の追跡における1万人・年当たりのアルコール関連死は症例群4.8例(計152例)、対照群2.5例(計1,118例)で、症例群のハザード比は1.58(95%CI 1.31~1.91)と有意に高かった。アルコール関連死の主な原因はアルコール性肝疾患(65.1%)、肝線維化・肝硬変(23.7%)、アルコールによる精神および行動障害(7.9%)であった。
(編集部)