妊娠中コルヒチン使用で流産や奇形増加せず
【海外短報】
2018年02月24日 06:30
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© Getty Images ※画像はイメージです
リウマチ性疾患を有する女性の妊娠中のコルヒチン使用による流産や先天奇形のリスク上昇は認められないと、オーストラリアのグループがRheumatology(2018 57: 382-387)に発表した。
妊娠中のコルヒチン使用については議論がある。同グループは、妊娠中のコルヒチン使用の安全性について検討した研究のメタ解析を行った。主要評価項目は流産と先天奇形、副次評価項目は児の出生体重と在胎週数とした。
解析対象は4研究で、妊娠中のコルヒチン使用に流産の増加や先天奇形との関係は認められなかった。流産の発生は、コルヒチン使用群が非使用群に比べて有意に少なかった。家族性地中海熱(FMF)の患者では、コルヒチン使用群と非使用群で児の出生体重や在胎週数に有意差は認められなかった。
FMF患者に限らず、妊娠中にコルヒチンを使用した群の児の出生体重や妊娠週数は、非使用の健康女性を含む対照群の児と有意差はなかった。
(編集部)
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