ベーチェット病患者はがんの高リスク集団
【海外短報】
2018年03月23日 06:04
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© Getty Images ※画像はイメージです
ベーチェット病患者はがん発症リスクが高いと、韓国のグループがJ Am Acad Dermatol(2018; 78: 464-470. e2)に発表した。
多くの研究で炎症とがんとの関係が示されているが、ベーチェット病とがんとの関連を検討した研究は少ない。同グループは、2007~14年の韓国国民健康保険のデータベースから、がん既往歴のないベーチェット病患者1万4,137例を抽出。症例と年齢、性が一致する対照各10例を選出し、2015年まで追跡して両コホートのがん発症を比較した。
追跡期間中のがん発症はベーチェット病群が451例(3.19%)、対照群が3,975例(2.81%)であった。解析の結果、ベーチェット病群は対照群に比べて全がん(ハザード比1.134、95%CI 1.029~1.25)、白血病(同5.801、3.24~10.385)、リンパ腫(同2.584、1.559~4.283)、口腔・咽頭がん(同2.113、1.102~4.052)、甲状腺がん(同1.256、1.05~1.501)、前立腺がん(同1.784、1.141~2.791)の発症リスクが有意に高かった。
(編集部)
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