新しい標榜科は「脳神経内科」
神経内科から変更、日本神経学会
2018年03月23日 16:27
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日本神経学会は、学会としての標榜診療科名を「神経内科」から「脳神経内科」に変更すると発表した。同学会によると、現行の「神経内科」では、いまだに心療内科や精神科と混同されることがあるという。標榜診療科名を脳神経内科に変更することにより、脳卒中や認知症が対象の診療科であることを周知する狙いがある。
患者が受診科を迷い、適切な治療のタイミングを逸することも
日本神経学会は、神経内科の標榜が認可された1975年以降、名称を浸透させるためにさまざまな対応を行ってきた。「神経内科をご存知ですか」という新聞の全面広告はその1例だ。
しかし、いまだに心療内科や精神科と混同されることがあり、専門とする脳卒中や認知症などの診療領域が国民に広く認識されていないという。そのため、患者自身が受診科を迷うことで、未診断期間が長期化し、適切な治療のタイミングを逸するといった事態を招いている。
そこで同学会は、昨年(2017年)の理事会で脳神経内科への名称変更を決定し、今年の社員総会で報告した。標榜診療科名を変更することで、内科的な専門知識と診療技術により脳・神経の疾患を治療する診療科であることを明確化する。
なお、標榜診療科名の変更に伴う専門医の名称変更などの課題は残るものの、既に厚生労働省医政局の理解を得て、現在、日本医学会などの関係機関・学会に説明を行っているという。
(田上玲子)
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