アロプリノールが末梢動脈疾患に保護的作用
【海外短報】
2018年04月05日 06:10
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© Getty Images ※画像はイメージです
痛風・高尿酸血症治療薬のアロプリノールが末梢動脈疾患(PAD)に対して保護的に作用することを示すデータが、米国のグループによりRheumatology(2018; 57: 451-461)に発表された。
同グループは、2006~12年のメディケア受給者の5%ランダムサンプルを用いて、アロプリノールの使用および使用期間とPAD発症リスクとの関係を後ろ向きに検討した。
その結果、2万5,282例の受給者に2万6,985件のアロプリノールが使用され、うち3,167件(12%)がPADの発症と関係していた。多変量解析では、アロプリノールの使用は全体〔ハザード比(HR)0.88、95%CI 0.81~0.95〕および女性(同0.84、0.78~0.90)のPAD発症リスク低下と関係していた。
別の多変量補正モデルでは、アロプリノールの長期使用によるPAD発症リスクの有意な低下が観察され、HRは181日~2年使用で0.88(95%CI 0.79~0.97)、2年を超える使用で0.75(同0.63~0.89)であった。一方、PAD高リスクと有意な関係を示した因子は年齢75歳以上、チャールソン併存疾患指数高値、黒人だった。
(編集部)
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