糖尿病患者の20%以上体重減少は骨折リスク
【海外短報】
2018年05月22日 06:04
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© Getty Images ※画像はイメージです
2型糖尿病患者の最大体重から20%以上の体重減少は脆弱性骨折の有意な危険因子であると、九州大学などのグループがDiabetes Care(2018; 41: 1061-1067)に発表した。
一般集団で体重減少と骨折リスクとの関連を示すエビデンスが増えている。同グループは、2型糖尿病患者4,706例(男性2,755例、閉経後女性1,951例、平均年齢66歳)を中央値で5.3年間追跡し、体重の減少と大腿骨および脊椎の脆弱性骨折との関連を検討。最大体重からの体重減少率により10%未満、10~20%未満、20~30%未満、30%以上の4群に分類した。
追跡期間中に脆弱性骨折が198例で確認された。年齢と性を補正後の1,000人・年当たりの骨折発生率は体重減少率10%未満群が6.4例、10~20%未満群が7.8例、20~30%未満群が11.7例、30%以上群が19.2例であった。
10%未満群に対する脆弱性骨折の多変量補正ハザード比は、男性では10~20%未満群が1.48(95%CI 0.79~2.77)、20~30%未満群が2.23(同1.08~4.64)、30%以上群が5.20(同2.15~12.57)、閉経後女性ではそれぞれ1.19(同0.78~1.82)、1.62(同0.96~2.73)、1.97(同0.84~4.62)だった。
(編集部)
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