裂頭条虫症レセプトデータと実際が乖離
2018年05月30日 06:10
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裂頭条虫症はわが国で頻発する寄生虫症であり、感染事例は「食中毒」として届け出が義務付けられているが、これまでに届け出られた症例は1例もない。国立感染症研究所(NIID)寄生動物部の山﨑浩氏は、裂頭条虫症の発生動向を把握するためにレセプトデータを用いて分析した結果を第87回日本寄生虫学会(3月17〜18日)で報告。「国内で患者が圧倒的に多いのは日本海裂頭条虫症であるにもかかわらず、レセプトデータでは広節裂頭条虫症として請求されたものが多かった」と述べた。(関連記事:「国内のサナダムシ感染の実態は?」)
日本海裂頭条虫の成虫(○印は頭節)山﨑浩氏提供