ギラン・バレー、日本から国際標準治療を
2018年06月18日 13:38
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自己免疫による末梢神経疾患であるギラン・バレー症候群(GBS)は、経静脈的免疫グロブリン療法(IVIg)が標準的治療となっているが、この治療を行っても死亡率は5%、1年後の独歩不能は20%と、その有効性は十分でなく、より効果の高い革新的治療法が求められている。そこで日本では、2015〜16年にGBSに対するエクリズマブの有効性と安全性を検討する治験 Japanese Eculizumab Trial for GBS(JET-GBS)が実施され、今年(2018年)4月にLancet Neurol(2018; 17: 519-529)で報告された。同研究を主導した千葉大学大学院神経内科学教授の桑原聡氏は第59回日本神経学会(5月23〜26日)でその結果を示し、「日本発の新規治療として、国際標準治療になることが期待される」と述べた。