CRPC診断時の皮下脂肪が予後を予測
【海外短報】
2018年07月09日 06:20
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© Getty Images ※画像はイメージです
去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)診断時の皮下脂肪は患者の予後を予測する因子の1つであると、韓国のグループがJ Urol(2018; 200: 114-120)に発表した。
同グループは、2009年9月~17年3月にCRPCと診断された282例を対象に、身体組成パラメータにより予後予測が可能かどうかを検討した。CRPC診断時のCTデータから皮下脂肪指数、内臓脂肪指数、骨格筋指数をそれぞれ39.9cm2/m2、58cm2/m2、52.4cm2/m2で二分し、生存解析を行った。
その結果、CRPC診断時の皮下脂肪指数は前立腺特異抗原値、Gleasonスコア、全身状態、アンドロゲン遮断療法からCRPC診断までの期間とともに、がん特異的生存の独立予測因子であった。
追跡期間の中央値は16.0カ月で、皮下脂肪指数39.9cm2/m2以上群は未満群に比べてドセタキセルによる化学療法の施行コース数が多く、1年無病生存率(P=0.009)および2年がん特異的生存率(P=0.021)がいずれも有意に良好であった。
(編集部)