肝硬変への長期アルブミンで生存期間が延長
【海外短報】
2018年07月14日 06:00
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非代償性肝硬変患者に対する長期のヒトアルブミン(HA)投与が生存期間延長に有効であることを示す試験結果が、イタリアのグループによりLancet(2018; 391: 2417-2429)に発表された。
非代償性肝硬変患者に対する長期HA投与の有効性についてのエビデンスは乏しい。同グループは、33施設参加の非盲検ランダム化比較試験で、腹水合併肝硬変患者に対する長期HA投与が生存に及ぼす影響を検討した。
2011年4月~15年5月に、440例を標準治療群(抗アルドステロン薬200mg/日以上+フロセミド25mg/日以上)または標準治療+HA群(最初の2週間は40gを週2回、その後は40gを週1回投与)に割り付け、18カ月間投与した。
431例(標準治療群213例、標準治療+HA群218例)で修正intention-to-treat解析を行った。標準治療群で46例、標準治療+HA群で38例が死亡した。Kaplan-Meier法による18カ月間の推定全生存率は標準治療+HA群で有意に高く(77% vs. 66%、P=0.028)、死亡リスクは38%低下した(ハザード比0.62、95%CI 0.40~0.95)。
グレード3~4の非肝臓関連有害事象の発現は標準治療群が46例(22%)、標準治療+HA群が49例(22%)と同等であった。
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(編集部)
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