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精子の遺伝情報で、オス2匹からマウス誕生...人間に応用は?〔読売新聞〕

 2018年10月12日 13:49
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 2匹のオスの精子が持つ遺伝情報をもとに子マウスを初めて誕生させたと、中国科学院などの研究チームが11日に発表した。

 精子をもとに作ったES細胞(胚性幹細胞)を改変して卵子に似せ、別の精子と合わせるなどして受精卵のような状態にしたという。すぐに人間に応用することは難しいが、生命倫理面で議論を呼びそうだ。論文が米科学誌「セル・ステムセル」に掲載される。

 マウスや人間などの哺乳類は卵子と精子で遺伝情報の働き方が異なり、どちらか一方の遺伝情報では通常、発育が進まない。2004年に東京農業大の河野友宏教授らが卵子だけを使って子マウスを誕生させたと発表したが、精子だけの例はなかった。

 中国の研究チームは精子が持つ遺伝情報をもとにES細胞を作製。遺伝子を効率良く改変できる「ゲノム編集技術」を使って、卵子に似せるために7個の遺伝子を働かないよう操作した。

 このES細胞を別の精子とともに、遺伝情報を取り除いた未成熟な卵子(卵母細胞)に注入。特殊な処理を行った後で、477個を23匹のメスのマウスに移植したところ、12匹が生まれた。ただ、いずれも2日以内で死んでしまったといい、今後、手法を改良したいとしている。一方、メスだけの遺伝情報を使った実験では、210個を12匹に移植し、29匹が生まれた。生まれた子の繁殖能力も確認できた。

 研究チームは今後、サルでの実験も計画。チームのウェイ・リー博士は「現時点で人への応用は無理だが、将来的に可能性がないとは言い切れない」と言う。

 東京医科歯科大の石野史敏教授は「哺乳類ではオスとメスの遺伝子の働き方が異なり、通常はオスだけまたはメスだけから新たな個体は誕生しない。そうした遺伝子の仕組みを再確認した研究だ」と話す。東京農業大の河野教授は「人で行うことは不可能ではないかもしれないが、遺伝子に異常が起きる可能性があり、倫理の観点からも問題がある」と指摘している。

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(2018年10月12日 読売新聞)

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