夏~秋に要注意、致死的な2つの感染症
世界初、日本紅斑熱とツツガムシ病の病像の違いが明らかに
2019年07月24日 18:57
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日本紅斑熱をもたらすフタトゲチマダニ© Getty Images ※画像はイメージです
ダニが媒介する感染症の日本紅斑熱(Japanese Spotted Fever;JSF)やツツガムシ病(Scrub Typhus;ST)は、治療が遅れると死亡する恐れがあり、国内でも毎年死亡例が確認されている。しかし、両疾患の詳細な違いは明らかでなかった。長崎大学大学院/亀田総合病院(千葉県)総合内科部長代理の山藤栄一郎氏らは2004~15年に医療機関を受診した両疾患患者約200例分のデータを解析し、JSFは春~秋、STは晩秋に多く発症するなど、それぞれの特徴を世界で初めて明らかにした。これから秋にかけて両疾患のリスクが高まるため、予防や早期受診の必要性を訴えている。